2012年7月12日木曜日

ココナラができるまでのぶっちゃけ話(その2)

ココナラの立ちあげ秘話、その2。
今回は、ビジネスプランを作っていく課程の話。

なお、コンセプトの検証について話していた「その1」はこちらから。


投資に足るビジネスプランか



まずはアンケートやインタビューを繰り返すことで、ニーズがあるかどうかの調査を行ったココナラのスタートだが、それと同時並行で行ったのが、investableかどうかの検証。

つまり、投資家から見て、投資したい事業だと思って頂けるか否か。

ベンチャーキャピタルの方に聞くのが手っ取り早いのだが、ものすごーい生煮えの段階でビジネスプランを評価され、後でその印象を引きづるのも嫌だったので、元VCの方数人に意見を伺った。



何人かお伺いした後に、10月20日にお話を伺えたのがレオスキャピタルの藤野さん。

資格団体向けの営業資料をベースに"緩っと"お話をしたのだが、

「静止画でもいいからイメージできるものがないと判断できない。プレゼンもちゃんとブラッシュアップした方がいい。3週間、色んな人に叩いてもらってから、また来なさい」

と仰って頂いた。

確かに、まともな資料もコンセプトもない状態だったので、また来なさいと言っていただけただけでもよかったというレベル。

ということで、目に見えるものを作ろうと、早速 @satoshimmyo が取引フロー全体のモックを作った。

実は、彼はデザインなんてやったことないし、fireworksというソフトもこの時初めて使ったのだが、数日で作りきった。こんな場で身内を褒めるのもなんだが、こういう時の馬力はすごい。

で、最初に作ったモックはこんな感じ。
全部で15ページくらい?





トップページには、gifteeの動画から素敵な女性の笑顔をキャプチャーして借用した(笑)
後々、gifteeの方にお見せしたら喜んで(?)笑われましたよ、ええ。

とりあえず、PDFをクリックできるようにして、なんとなくフローを再現できるようにした。


たくさんの方にご意見をいただいた



さて、今度はプレゼン資料をブラッシュアップするのに、ココナラが持つ価値やビジネスコンセプトを綺麗に言葉にしなければならない。

藤野さんと会った当日、ホワイトボードの前で延々と議論した時の履歴がこちら。


このディスカッションは、緊張感があったけど、ワクワクした記憶がある。


コンセプトをあるていど文字に落とせたら、今度はビジネスプランを練らなくちゃいけない。

どれくらいの工数や人員で開発ができるのか、
どれくらい顧客対応にリソースが必要か、
どうやったらサービス提供者を集められるのか、
どうやったらキャズムを超えるだけのPR活動ができるのか、
どうしたらシナジーのある事業会社と組めるのか、
どうやったらユーザーがクレジットカードを入力する壁を超えられるのか・・・

実際のところはもっと構造的にイシューアナリシスをしたのだが、その中から、上記のようなすぐに応えが欲しいというものについて、答えていただけそうな方に面談をお願いした。

例えばその時にご意見いただいたのは、DeNAの創業メンバーで先日ローンチしたQuipperでも話題になった渡辺さん、Oxfordの経営学PhDでネットビジネスに知見のある琴坂さん、たくさんのビジネス立ちあげ経験のあるOpus Holdings片橋さん、創業からの立ちあげを経験しているライフネット生命の吉沢さん。他にも、Sloganの伊藤さんや、レアジョブの山田さん・・・

名前を上げ始めたら止まらない。ざっと数えたらこの3週間で、13人。本当にたくさんの方にインプットを頂いた。

今更ながら、改めてありがとうございます。

結果、約束通り3週間後に再び藤野さんに会った際には、藤野さんもかなり面白がっていただけた。

やっと、このプランで前に進んでもいいのかな、という気になった。

ヘルスケアのビジネスプランを葬ってから約1.5ヶ月、やっと次のサービスの開発に入る決意をした。

お、遅いかな・・・。
でも、必要な時間だった気もするんだよね・・・。


で、「ぶっちゃけ話」と言ったからには、その時のプレゼン資料を添付してみる。

ビジネスプラン全体ではなく、冒頭のコンセプトだけだけど、今見るとちょっと恥ずかしかったりもする。。。

(関係者各位、懐かしいでしょ?(笑))

20111117 msp説明資料
View more PowerPoint from Akiyuki Minami


まだ名前がココナラではなく「ココラナ」だった時代・・・。



ひたすら分析と設計の年末



11月に、fiverr.comという、ほぼ同じコンセプトで海外で流行っているサイトがあることを知った。

ココナラはfiverrを参考に組み立てたのだろうとよく言われるけれど、実は途中までその存在を知らなかった。
でも先行サービスがあるのはありがたい。

ぱっと見でどのカテゴリのどのサービスが最も売れているかよくわからなかったので、ひたすらサービス名と評価数などをリストアップしていった。
(正確に言うと、インターンの学生が頑張ってくれた)

で、いろんな事が見えた。


その他には、この頃は、ローンチ時にどんなサービスが載っていて欲しいのかサービスをラインナップしたり、デザインを詰めたり、機能設計を始めたり。
もちろん、アンケート、インタビューは継続的に。


他に分析したのは、AllAboutだったり、mixiのコミュニティだったり、メルマガのまぐまぐだったり。

世の中で、人が相談するというのはどういうシチュエーションでするのか、どういうテーマのものが有料で読まれているのか。
相談内容やメルマガの内容を見たし、全体の数などを定量的にグラフ化してみたりもした。

なかなか手間がかかったが、これも糧になった。


そして12月からは、実際に投資をされている個人投資家の方やらシードアクセラレーターの方に会ったりした。
色々とツッコミを受けまくったが、この頃のツッコミは本当に刺激になった。

いよいよ、イバラの道に踏み出していく、といった感じ。。。



さてさて、これにてぶっちゃけ話「その2」はおしまい。
あまりにもぶっちゃけた話を実はもっと書いたのだが、同僚2人に止められたので、今回はこの辺で(笑)

ということで、続きは「その3」で!!


(一緒に知識・スキルの販売サイト「ココナラ」を育ててくれるエンジニアやインターンを募集しています)

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