2012年6月25日月曜日

僕が学んだ起業の方法の全て

恥ずかしながら、前職をやめてずいぶん経つのに、まだ世の中に何の価値も生み出していないわけで。
ましてや、起業して成功して・・・なんていうのは随分遠いところの話。

そんな僕なのだが、スピードは遅いながらも一応前に進んでいる(かろうじて生きている?)からか、(一言で要約すれば)どうやったら起業できるの?的な質問をよくうける。

どうやったら「成功」するの?と聞かれてももちろん答えはないのだが、起業にたどり着くための方法論についてなら、考えるところがないわけではない。

たまにはそんな話もいいかなと、起業の方法について僕が知ったことのすべてを語ろうと思う。

photo credit: Thomas Hawk via photo pin cc
その前に大前提で考えていることがある。

それは、起業って一人じゃできないよなー、ということ。

僕が知るかぎり、開発から資金調達からマーケティングから営業まで、その全てに精通している人なんて見たことないし、時間的にも一人でやりきれるもんでもない。
もっと言えば、ファンとなってくれる方、語り部になってくれる方も、必要なわけで。

もちろん、何をもって「起業した」という状態を定義するのかにもよるのだけど、一人の力で起業しましたよっていう人、やっぱり少数派だと思うのよね。


その上で、僕が知っている起業の方法について、すべてを語ろうと思う。



想いを語り、必要なものを伝える


その全てとは・・・

「想いを語った上で、いま足りていない、必要なものを伝えること」

だいたい、これだけ。
これに集約されるのかな、と。

何が言いたいかというと、周囲の人の助けが必要なんですよ、起業には。
一人じゃできんのですよ。

だから、仲間を見つける必要がある。支援者を見つける必要がある。

でも、例えば「投資資金が必要です」「エンジニアが必要です」「マーケターが必要です」etc・・・と言っていたところで、そう簡単に見つかるものでもないし、ついてきてくれるものでもない。

だから、その人達に動いていただくだけの、想いを語らなくちゃいけない。
こいつを助けてやろうという、気持ちを持っていただかなくちゃいけない。

場合によっては、事業プランや、プロトタイプや、出来上がったプロダクトなどを見せる必要があるかもしれない。
思っているだけで何も行動に移していなければ、共感を得るのは簡単ではないから。

でも、それ以上に必要なのは、それをなぜやるかという、想い。
それが希薄だと、なかなか同じ船に乗ってくれるものでもない。

起業に必要な要素が想いだなんて、そりゃそうだろう、と思う人も多いだろう。
こんなの、言い古されていることかもしれん。

でも、少しずつ本題に。

あくまでも僕が見ていて思うことなのだが、1)想いを語る、2)必要な物を伝える、のうち、後者をちゃんとやっている人が実は意外と少ない

せっかく素敵な夢を語り、共感を引き出すことができていても、「何が必要か」をちゃんと伝えないと、相手は動いてくれないのよ。
奥ゆかしい日本人(?)は、想いを伝えれば、あとは手を差し伸べてくれると思っちゃうのかな。

いやー、そこは相手も日本人ですよ。
頼まれてもいないのに差し出がましいことはしにくいので、はっきりと必要な物を言ってくれないと、と思ってる(と、一方的に信じればいい(笑))

まあ本当に奥ゆかしいかはともかく、普通は相手のしてほしいことなんて、エスパーでもないし、わからないものですわ。

だから、はっきりと、その時に必要なものを、ちゃんと伝える。
共感していただき、お願いをする。
両方、セットで。

これが、大事かなと。


そして、最後に、もうひとつ、もっと大事なことがある。


門を開ける鍵を持っている人は、門番の格好をしているとは限らない



すみません、ダラダラと書いて。
今回本当に言いたかったのは、これ。
要は、誰に対して想いを語るかという話。

何が言いたいかというと、資金が必要だからお金を持っていそうな人に会いに行くとか、エンジニアを探しているからエンジニアを探すとか、もちろんそれはそれでやる。

でも、簡単に適切な方が見つかるものでもないし、何人か候補にあたったところで、すんなりとうまくいくものでもない。
このあたりは、みなさん知るところでしょう。

そう、「開けたい門」がある時に、鍵を持っていそうな人を探しても、その人が本当にあなたに必要な鍵を持っているかなんてわからないのだ。

photo credit: torpore via photo pin cc

だから、「会う人全てに、語る」。


目の前のその人にどんな知人がいるかなんて、わからないんですよ。
その人がお金を持っていなさそうでも、お金を持っている人を知っているかもしれない。
エンジニアじゃなくても、熱いエンジニアの友達がいるかもしれない。

「自分はこんな夢を実現したい」「そして、今は◯◯を探している」と伝えた時に、意外な人が、意外な縁をもってきてくれたりする。

だって、誰だって、人の役に立てるなら立ってみたいもの。
共感した人なら、応援したいと思うもの。

だから、会う人を値踏みするようなことはせず、素直に想いを語る。
必要な物を伝える。

実は、これはいつもお世話になっているこの方からのアドバイスだったんだけど、言われたとおりに愚直に従ってみたら、探していた色々な人が、想像していなかったところから、手を差し伸べてくださった。

びっくりするくらいのご縁に、ありがたくって涙が出そうになることがたくさん起きた。

でも、世の中、そういうことなんだろうな、と、思う。

成功した人が、よく困ったときに奇跡の出会いがあったというエピソードを語ることもあるけれど、それは偶然ではなく、出会いが起きるための行動をとっていたからだと思う。

起業にたどりつくまで、あるいは起業にかぎらず何か一人ではできないことをやるためには、目の前の人を値踏みすることなく、素直に想いを語る。
必要な物を伝える。

会う人、全てに。

こういうことを、照れずにできるか否か。
めんどくさがらずに、できるか否か。

これが、スタートラインに立てるか否かの、(能力ではなく)性格的なわかれみちかな、なんて思っております。


・・・ちょっと偉そうですね、すみません。

本当に、色々とたくさんのご支援を毎日のように頂いており、感謝の日々です。

まだ何の成果も出せていない僕だけど、毎日感謝の気持ちを持たせてもらえる人生は、幸せ。

photo credit: michibanban via photo pin cc

(いやー、それにしても、いつか「成功するために大切なたったひとつのこと」みたいなエントリーを書けるようになりたいですな・・・スタートを切ったら切ったで、大変(笑))

(一緒に知識・スキルの販売サイト「ココナラ」を育ててくれるエンジニアやインターンを募集しています)

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