新刊といっても１月下旬の発売なので随分と時間がたってからの紹介だが、たまたま先週の金曜日に久しぶりに飲みに行った時に頂いたものでして（笑）
本人は、一生懸命時間をかけて書いたものがあまり売れず、本書のようにあっという間に書けたものがすごく売れて・・・と嘆きともつかない嘆きをしていたが、確かによく売れるのがわかる良本。
酒井さんが選んだ「賢人」たちの88の言葉に、一つひとつ酒井さんのメッセージを添えているという形式の本だが、実は下で紹介した通り、僕は酒井さんの言葉の方にぐっと来る場合も多かった。
なので、オススメというよりはどちらかと言うと自分向けのメモ書きとして、「僕」を成長させる言葉と「あなた」に伝えたい言葉としてピックアップしてみようと思う。
（なお、言葉のあとに名前がないものは酒井さんの言葉である）
■「僕」を成長させる言葉
「ライバルは、『努力すれば、そうなれたかもしれない自分』なんだよ。それって結構すごいライバルだからね。」
「月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。飛行機を改良した結果、月に行けたわけではない。」三木谷浩史
易きに流れる弱さを払拭できない僕にとって「アイタタタ・・・」と身につまされる言葉。
「金を失っても気にするな。名誉を失っても、まだ大丈夫。でも、勇気を失ってしまったらすべて終わりだ。」ウィンストン・チャーチル
「自分の考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたように考えてしまう。」ポール・ブルジェ
「あなたが虚しく過ごした今日という日はきのう死んでいったものがあれほど生きたいと願ったあした」趙昌仁
これこそ自分自身に言い聞かせたい言葉。
「人間が人間を相手にしてビジネスをしている以上、本当の意味で『新しい価値』などというものは、そもそも存在しないと考えた方がよいでしょう。慌てず騒がず、普通の人々を念頭に置いて、人間の本性をしっかり見つめることが大切です。」楠木建
「気合と根性でものを一個売ってみてください。ものが一個でも売れた瞬間に人間は変わります。そこからすべてが始まるのです。」堀江貴文
このあたりが最近僕がよく考えていること。仕事の進め方。そして、仕事で実現したいこと。
「人間は、一人で泣けても、一人で笑うことはできない存在だよね。」
「『この人といると、自分のよい面が引き出されるなー』っていう人に出会えるかどうか」
「どうでもいい人には、つねに優しくできるものである。」オスカー・ワイルド
自分を幸せにするのは人間関係が全てなんだよね。僕は、友人を、家族を、日々の小さな出会いを育もうと努力しているだろうか？逃げずに正対しているだろうか？
「子供のすることは行動としてではなく、症状として理解しなければならない。」エッシェンバッハ
ありとあらゆる問題に対して、表面的に取り繕ったり、その深層や背景を見ないふりしてちゃ、何も解決しないんだよな。正対するって、こういう深層を見ようと努力することなんだろう。
■あなたに伝えたい言葉
「素直な人間は、伸びます。素直さとは、人生の先輩である賢人の言葉に触れて『これはよい』と感じたことを、実行に移す力のことです。」
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」小林一三
これは折に触れて感じることがあるよ。「自分らしさ」とか「自分の価値」とかを口にする人の多くは・・・（自戒も込めて・・・）
「偽善っていう言葉は、これまでなんの結果も出せていない弱者が、成功している人に対して、苦し紛れに使う言葉だからね。」
「キャリアって、単なるスキルの積み上げじゃないんだよ。ここぞってときに、力を発揮できないと、誰にも認めてもらえないんだ。だから大事なのは、ここぞってときを逃さないこと。」
結局こういうことだよね。勝負から逃げて成長することなんて滅多にない。
「自分らしく生きようと思ったら、必ずリーダーとして生きることになる。（中略）誰かに誘ってもらえないと動けない人生なんて、うまくいくはずがないんだよ。」
「負けても終わりじゃない。でも、やめたら終わりだ。」リチャード・ニクソン
お互いがんばろう！
（参考）過去の酒井穣さんの書籍の書評エントリー
紹介：「ご機嫌な職場」酒井穰（東洋経済新報社）
【書評】新しい幸福論～「リーダーシップでいちばん大切なこと」
[書評] 酒井譲「『日本で最も人材を育成する会社』のテキスト」
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