で、その場で新しい本の書評をしますと約束したので、なぜか「恋愛本」の書評を書いているという(笑)
よーこさんは、2007年にNewsweekの「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれるようなすごい方なんだけど、その特集を見たわけでもなければ、twitterだけ見ていると何の仕事をしてきた方かも多くは語らないので、正直何が評価されてきた方なのかよく知らない(笑)(すみません・・・すごい失礼なこと言ってますね・・・)
でも、うまくラベルが貼れないというだけで、twitterから垣間見る限り、仕事の大小・軽重を問わず意義深い・おもしろいと思える仕事を選んでされている様子。びっくりするくらいのビッグネームと仕事をしている一方で、明らかにお金にならない活動にも共感すれば一生懸命サポート。そのスタンスがかっこいい。
そして、仕事以上に、友人関係から家族のことまで人の心を揺さぶる発言をたくさんされていて、読んでいるだけで「タダモノではない」感じをすっごく醸し出している。
そんなよーこさんのtwitterでのつぶやきのうち、恋愛・結婚についてつぶやいて多数の反響を読んだものだけをまとめたのが、この結婚のずっと前。
写真家の野寺治孝さんの美しい写真とともに、心にグサグサ届く言葉がたくさん載っている、リビングに飾りたくなるような素敵な本だ。
(ちなみに、野寺さんとも別の所で一度お話させていただいたことがあるのだが、なんというか、優しさと拘り感の溢れる素敵な方だった)
本書の冒頭で、よーこさんが、
「中でも嬉しかったのが、『小さなヒントなのに、衝撃的に幸せになれた』という返事。この本が、結婚を考えている人や、すでに結婚してる人の何かポジティブな行動の(きっかけ)になれれば、とても嬉しいです。」と書いているように、本書にはあなたをよりプラスの方向に生き方を変えうる、優しくて厳しい言葉が連なっている。
そう、「優しくて厳しい」のだ。
どれだけダメな子でも最後まで子供の味方をするような親の愛情とはちょっと違う。楽しいこともダメなことも何でも一緒にやっちゃうような友情ともちょっと違う。
あなたのことを本気で考え、他の誰もが言わないであろう「逃げ」の姿勢を指摘してくれたり、必死でもがいている時には手を引っ張ったり背中を押したりで、支えてくれる。時には、安易に手を差し伸べず、自分で這い上がるのをぐっと待つ。本気で考えるからこそ、優しいし、厳しい。
そんな、一生で一人いるかいないかの「尊敬できる親友」からのメッセージ。
そんな本だと思う。
よーこさんの「親友」としての視点というか、スタンスは、もう一冊の著書、犬も歩けば英語にあたるを読めばもっとクリアになるかな。タイトルとは違って英語を学ぶ本ではなく、国際人としての常識に面白おかしく出会いながら、なぜか生きる勇気を与えてくれるエッセイ集。(男性ならこちらのほうが好きになるかも(?))
さて、結婚のずっと前。
多くの女性の心に刺さるのは間違いないだろうし、男性がちらっと一読した上で、ラッピングして女性にプレゼントしたもんなら、喜ばれるのは請け合い。
(一読するのがポイントね!(笑)男性も実践しないと!)
もちろん、自分が好きな言葉を見つけて、泣いたり喜んだりする読み方はあり。
でも、そこで立ち止まって「弱い自分を正当化するために、楽な方によーこさんのメッセージを解釈してないかい?」って考えてみるのもいいんじゃないかな、と。
救われた言葉だけでなく、本質をえぐられて「うっ、これは見ないふりをしていた自分自身だ・・・」と痛感させられた言葉もあわせて受け止める。
そうやって弱い自分とも向きあおうとする心の持ち方をしている人は、自然と素敵な人に囲まれるよね。
誰だって弱い心は持っている。強い人というのは、弱い心を持たない人ではなく、弱い心とちゃんと向き合って、認め、受け入れ、都度乗り越えられる人だと思うのよ。他人にも、自分にも。で、そんな人には、自分を応援してくれる親友が現れる。
よーこさんみたいな、ね。
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