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2012年11月26日月曜日

紹介:「世界の経営学者はいま何を考えているのか」入山章栄(英治出版)

読んでいてこんなに知的好奇心を満たされる本は久しぶり!

日本でのイメージとは大違いな、驚きに満ちた本場の経営学から、おもしろいところを厳選してエッセイ風に紹介してくれるのがこの本だ。

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア





経営学についてはすべてのビジネスマンが多かれ少なかれ関心を持つトピックなので、対象とする読者層は広い。

ただ、特に「本場の経営学ってこんな感じだよね」といった印象を多少なりとも持っているであろう経営コンサルタントやMBAホルダーの方が、知的好奇心を刺激され、新鮮な興奮が味わえるはずだ。

2012年11月19日月曜日

自分の話を聞いてもらうということ

最近、誰かに話を聞いてもらうことがこんなにグッと来ることなのか!とびっくりする経験をした。

人は「誰かに自分の話を聞いてもらいたい」「自分を理解して欲しい」という根源的な欲求がある。

だからといって、面と向かって「話を聞きます」と言われても、ではお願いしますとはなかなかならない。

常に悩みがちだったりする人は違うのかもしれないが、少なくとも僕は、精神的にすごく落ち込むこともあまりないし、自分の弱い部分を晒すのこと自体そんなに好きではない。

そんな僕にとって、自分のことを話して嬉しくなるシチュエーションとは、講演だったりする。
相談というよりは、自己肯定のためにやっているという感じなのかもしれない。

最近は色々なところで講演をする機会があるのだが、その目的は色々あるとしても、講演という形を通して僕の人生を聞いてもらうことそのものに喜びを感じている要素は否定出来ないのだ。

つまり、相談にのるよとか話を聞くよと言われても困るのだが、何らかの「言い訳」があれば、喜んで話してしまったりするということ。

そんな僕が、ココナラのサービスを通じてグッと来るくらい「話を聞いてもらった」話を紹介したい。

2012年11月9日金曜日

「里親」になった話 〜モンゴルの子どもたちを応援してあげてください

昨日、モンゴルの子どもたちによるチャリティ・コンサート
「太陽のコンサート2012」に行ってきた。

というのも、ここ数日モンゴルの子どもたちのホームステイを受け入れていて、
彼らが出演するコンサートだったから。

いや、ホームステイというのは若干ニュアンスが違うかもしれない。

なぜなら、彼らは僕のことを「お父さん」と呼ぶから。

彼らはモンゴルの孤児院育ち。
孤児院に入る前は、いわゆる「マンホールチルドレン」だった。

親を持たず、家を持たず、マイナス30度の天候を乗り切るために、
風雨がしのげるマンホールに住み、物乞いなどをしながら共同生活をしていた子どもたち。

温水パイプに抱きついて眠り、
寝ているとネズミに唇を噛まれて病気になってしまうような生活をしていた子どもたち。。。

そんな彼らにとって、僕ははじめての「お父さん」だったわけだ。

彼らを受け入れるきっかけは、
NGOユイマール代表の照屋さんとの出会いだった。

2012年9月25日火曜日

【ワールドビジネスサテライト】と【はなまるマーケット】に出ます!(取材写真あり)

ありがたいことに、とうとうココナラもテレビで取り上げられることに。

しかも、ワールドビジネスサテライト!!!

そして、はなまるマーケット!!!

どちらもものすごいメジャーな番組じゃないですか。。。

ひえ〜。

放送日時は、

9月25日(火)23時30分〜 ワールドビジネスサテライト
9月27日(木)8時30分〜 はなまるマーケット


ということで、どちらも僕が少し出る予定ですのでぜひご笑覧あれ!
(主役はユーザーの皆さまという構成になっているはずです)

2012年9月14日金曜日

ココナラができるまでのぶっちゃけ話(その3)

今後初めてWebサービスを作る方に、少しでも僕らの苦闘が役に立つのならともろもろ開示している「『ココナラ』ができるまで」の第3弾。
第2弾からだいぶ時間が経ってしまった・・・)

サイトの開発に入ってからβ版でのテストまでの、サイト公開直前のお話。
エンジニアがいないチームがいかにココナラを作り上げていったか。

思い返すと、不安と熱気がいりまじった半年だった。


2012年8月16日木曜日

ブログで稼ぐ新しい方法を試してみた!


はじめに


このブログ、記事を書いてもせいぜい月に1〜2エントリー。
PVも記事がある月は1万PV、なければ5千PVくらいと、ブログとしてはどうにも小規模だ。

ブログで稼ぎたい意図はないので積極的にアフィリエイトをやることもないのだが、それでも本をブログで紹介した時は、次の本を買うお金の足しになればいいとAmazonのアフィリエイトを貼ったりする。

数ヶ月に一回、本を1冊買えるくらいの金額がAmazonから入ってくるので、ちょっと嬉しかったりするのだ。

でもそんなPVだと、広告収入は現実的ではない。
Google Adwordsなんて貼ってもクリック数なんて限られるので、収入はさすがに期待できない。

読者層がある程度特定できるため、ターゲット広告を獲得するために営業するなんてことも理屈上はありえるが、そこまで手間をかけることもさすがにないしね・・・。

でも、(僕のブログが良いブログかどうかはともかく)ブログで価値ある情報を発信しているなら、それがお金に変わる方法があってもよいよなーとは思う。

ということで、実験してみた!

2012年7月12日木曜日

ココナラができるまでのぶっちゃけ話(その2)

ココナラの立ちあげ秘話、その2。
今回は、ビジネスプランを作っていく課程の話。

なお、コンセプトの検証について話していた「その1」はこちらから。


投資に足るビジネスプランか



まずはアンケートやインタビューを繰り返すことで、ニーズがあるかどうかの調査を行ったココナラのスタートだが、それと同時並行で行ったのが、investableかどうかの検証。

つまり、投資家から見て、投資したい事業だと思って頂けるか否か。

ベンチャーキャピタルの方に聞くのが手っ取り早いのだが、ものすごーい生煮えの段階でビジネスプランを評価され、後でその印象を引きづるのも嫌だったので、元VCの方数人に意見を伺った。

2012年7月9日月曜日

ココナラができるまでのぶっちゃけ話(その1)

7月3日(火)にローンチした「ココナラ」。おかげさまで、オープン3日で登録ユーザー2,000名、出品サービス400件、サービス購入200件を突破した。

有料のサービスで、しかもログインしないとサイトが見れないというリリースの仕方の中では、まずまずの数値と言っていいのかな?

これまでお世話頂いたみなさま、本当にありがとうございます。


さて、当初から「起業ブログ」と言っておきながら、これまでこのブログでは一切ココナラについて触れて来なかったので、とりあえずオープンに辿り着いたことだし、そこまでの経緯を公開してみる。

Webサービスなんて作ったこともなかった創業メンバー3人が、何を、どうして、ここまで辿り着いたか。

これから起業を考えている人にはいくらか参考になるかもしれないので、だいぶぶっちゃけてみようと思う。

2012年7月2日月曜日

紹介:「10万人に愛されるブランドを作る」中田華寿子(東洋経済新報社)

資金も人材も足りていないベンチャーにとって、強力なブランディングの実践法として多いに参考にできる素晴らしい本だ。

ライフネットには中田さんというすごい人がいるという話は以前から耳にすることはあった。

ライフネットと言えば出口さんと岩瀬さんだが、その2人の裏の上司との形容も聞くくらい、ライフネットの躍進の立役者の一人とのこと。

なんとその中田さんがこの4月に本を出されていたのだが、なぜかそれを知ることなく、6月にたまたま知人をライフネットの友人に紹介した際に初めてこの本の存在を知った。

そして、これがものすごくよい出会いだった。

10万人に愛されるブランドを作る!」中田華寿子(東洋経済新報社)


2012年6月28日木曜日

NPO法人二枚目の名刺の理事になりました

先日行われたNPO法人二枚目の名刺の総会で、今期の理事になることになった。

理事になることで何か大きく変わるかというとそうでもないし、起業で忙しい中で以前より手を動かすことは難しくなっているのだが、一方で僕ならではの経験から色々と刺激は与えられることもあるかもしれないとは思っている。

思えば、2009年の9月に、Oxfordにある回転寿司屋のYo!Sushi!で、日本人の同期の飲み会で突如思いついたのが、この二枚目の名刺プロジェクトだ。

メンバーそれぞれが、夏の間たまたま非営利団体のプロジェクトに従事したことで、得た知見や想いから考えついたプロジェクト。当時は、日本の社会起業のことはおろか、プロボノという言葉すら知らなかった。

当初の名称案が「日本二枚目の名刺協会」だったのは懐かしい(笑)



2012年6月25日月曜日

僕が学んだ起業の方法の全て

恥ずかしながら、前職をやめてずいぶん経つのに、まだ世の中に何の価値も生み出していないわけで。
ましてや、起業して成功して・・・なんていうのは随分遠いところの話。

そんな僕なのだが、スピードは遅いながらも一応前に進んでいる(かろうじて生きている?)からか、(一言で要約すれば)どうやったら起業できるの?的な質問をよくうける。

どうやったら「成功」するの?と聞かれてももちろん答えはないのだが、起業にたどり着くための方法論についてなら、考えるところがないわけではない。

たまにはそんな話もいいかなと、起業の方法について僕が知ったことのすべてを語ろうと思う。

photo credit: Thomas Hawk via photo pin cc

2012年5月21日月曜日

あなたは子どもや部下を「変えたい」ですか?(サッカーU-16日本代表監督吉武 さん講演雑感)

1週間前にサッカーU-16日本代表監督の吉武さんの話を聞く機会に恵まれた。子供のサッカースクールの父母会主催の勉強会だが、前回の大儀見さんの講演に続いて本当に学びが多い会だった。

笑いが絶えない楽しい講演で、偉人の名言や吉武さんの人生を網羅した感動エピソードまで満載だった。講演録として書くと膨大になりそうなので、一週間たったところでまだ印象に残っていることを中心に紹介してみようと思う。

出典はこちら

2012年3月26日月曜日

「片付けの魔法」はなぜ起業家に人気なのか

これはヤバイ。単なる主婦向けの本かと思ってまったくスルーしてたけど、めっちゃおもろかった。

5歳から片付け魔だったという片付けコンサルタント、"こんまり"こと近藤麻理恵の人生がときめく片づけの魔法。読んじゃいましたよ。100万部売れるのもわかるわー。TV見ないから知らないけれど、TVに出てたりするのかな?


本当にこの本が起業家の間で流行っているかは知らないが(笑)、たまたま起業家は読んだらいいと手渡された。そしてそのまま放置していたのだが、twitterでこの本の話題が出ていたので、思い返してさくっと読んだ。で、ハマった。

2012年3月17日土曜日

スタートアップ100社のCIデザインを無償で作るオトコ

紆余曲折もありながらサービスローンチまであと1歩(2歩?)の僕らウェルセルフだが、それにあわせて、会社のロゴを刷新した。しかも、無料(!)で作ってもらった。


ロゴを作ってくれたのは、田川悟郎さんというデザイナーさん。

きっかけは、今年1月21日に彼のブログを読んだこと。
そのブログのタイトルはなんと・・・

スタートアップ100社のCIデザインを無償でお手伝いします」!!!!!

2012年3月13日火曜日

紹介:「君を成長させる言葉」酒井穣(日本実業出版社)

最近はすっかり「飲み友達」という紹介しか思いつかなくなったほど親しくさせていただいている酒井穣さんの新刊、「君を成長させる言葉」。

新刊といっても1月下旬の発売なので随分と時間がたってからの紹介だが、たまたま先週の金曜日に久しぶりに飲みに行った時に頂いたものでして(笑)

本人は、一生懸命時間をかけて書いたものがあまり売れず、本書のようにあっという間に書けたものがすごく売れて・・・と嘆きともつかない嘆きをしていたが、確かによく売れるのがわかる良本。

酒井さんが選んだ「賢人」たちの88の言葉に、一つひとつ酒井さんのメッセージを添えているという形式の本だが、実は下で紹介した通り、僕は酒井さんの言葉の方にぐっと来る場合も多かった。

2012年3月12日月曜日

NPO法人ブラストビートの理事になりました

2月末のNPO法人ブラストビートの総会にて、理事に選出された。ブラストビートの立ち上げ初期を知っている人にとっては「え?理事じゃなかったの?」ということかもしれず、起業準備に入った以降に知り合った人にしてみれば「え?NPOに絡んでたの?」ということかもしれない。

ブラストビートの活動をがっつりしていた時期ではなく、起業準備に入ってほとんどブラストビートの活動には参加できなくなってから理事になるというのは皮肉なものだが、代表のまっつん(松浦さん)から「ブラストビートの若い子たちにオトナがチャレンジする背中を見せてくれればそれでいい」と言われ、喜んで引き受けることにした。

2012年2月21日火曜日

オススメ!オトナの出会い系サービス2つ

出会い系と言ってしまうと嫌がられるかもしれないけれど、僕が愛用している「ソーシャルランチ」というWebサービスと、先週ローンチされたサービスで今後の展開に期待している「コーヒーミーティング」という2つのサービスについて紹介してみる。

photo credit: Coolmitch via photopin cc

ソーシャルランチは昨年10月から始まったサービスで、「毎日のランチを価値ある時間に変えるサービス」ということだが、具体的にはまだ会ったことのない人をランチ相手として毎日一組提案してくれるサービスだ。

2012年2月18日土曜日

Beatlesを君に。

実はいまの起業メンバー3人が初めて会ったのは、2010年11月29日、六本木にあるビートルズバー「Abbey Road」だった。

当時、異常なまでにBeatlesにはまっていた僕は、その時の思いを以前書いていたブログで全6回のエントリーにわけて書きだしたのだが、ちょうど最後のエントリーを書いた日の夜に僕らはAbbey Roadで出会った。

その時は挨拶くらいしかしなかったし、まさか一緒に起業するなんて夢にも思わなかったけど。


2012年2月16日木曜日

紹介:「日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。」藤野英人(ダイヤモンド社)

カリスマファンドマネジャーと言われる藤野英人さん(twitter: @fu4)の新著、日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 が先日発売された。藤野さんは高校の大先輩であり、個人的にもお世話になっていることを予め断った上で、ぜひとも推薦させていただきたいと思う。

この刺激的なタイトルの本の内容をあえて一言でまとめるなら、「大企業神話にさえ縛られなければ、日本には成長企業が溢れている」ということになるだろうか。

9.11のあった2001年9月末から2011年9月末の10年間で、東証株価指数(TOPIX)はー26%下落した。「日本経済はもう終わりだ」という声が巷に溢れ続けたこの10年、この下落幅は皆さんのイメージに近いだろう。

しかしながら、同じく2001年9月末に上場していた2,618社のうちこの10年間で株価が上がった企業は1,493社と、なんと57%の企業の株価は上昇していたのだ。

2012年2月7日火曜日

ベンチャー創業「失敗からの復活」の秘密

「失敗からの復活」をテーマに、かつて事業の失敗を経験しながらも、その後に復活を遂げたアントレプレナーを招いてディスカッションを行うという、"Lean Startup Japan"の Meetupに参加してきた。

スタートアップの失敗には、製品・サービスの失敗と、アントレプレナーやファウンダーチームの失敗という2つの失敗が存在している。仮に最初に手がけた事業が失敗しても、その後に再度チャンスが巡ってくるかは、アントレプレナー自身が失敗の中から何を学び、その後にいかに活かしたのかに大きく依存する。

別に失敗した時のことを今から考えているというのではないのだが、失敗と成功を分ける要因が何かを知っておきたいという思いから、もうすぐサービスインを控えている僕らにとっても色々と参考になるだろうと思い参加してきたわけだ。

で、今回は、企業の中で大きな失敗をされた方と、創業ベンチャーで失敗された方のお二人が、いかに失敗から復活したのかという話を聞くことができた。

2012年2月6日月曜日

メンタルを鍛えるための8つの心理的スキル

「『やる気を出せ』『集中しろ』と言うけれど、あなたがやる気を出せと言われたら、まず何をしますか?『玉子焼きを焼いて』と言われた時と同じように、やるべきステップが頭に思い浮かびますか?あなたがそれを説明できないなら、お子さんに『やる気を出せ』『集中しろ』なんて簡単に言っちゃだめですよ」
たまたま息子のサッカースクールで外部講師を招いてのセミナーがあると聞き、なんとなく顔を出してみたのだが、望外に面白かったので記憶があるうちにメモしてみる。

講師は、メンタルトレーニングコーチの大儀見浩介氏。元サッカー選手で、中学時代にはJリーガーの高原直泰と一緒に全国制覇も経験したこともあるという本格派。現在は「なでしこジャパン」のFW永里優季さんの旦那さんとしても知られている(らしい)。

出典: http://www.riopedra.jp/about/about4.html

2012年1月22日日曜日

親は子供の強みを自分が潰している事にそろそろ気づくべき

親とは、自分の子供がまわりの子供よりも「劣っている」点を見つけると、平静ではいられないものだ。ついついアレはダメ、コレもダメ、アレはやったのか、コレはなんでやらなかったのか、何でできないのか、と、否定の言葉がついてでる。

必要以上に怒り過ぎたと自己嫌悪しつつもまた同じ事を繰り返す親もいれば、こうやってひとつひとつ「指導」していくことが親としての責務と疑わない人もいる。中にはそこまで考えず、単に自分にとっての不都合に対していらつき、感情をぶつけているだけの人もいるかも知れない。

ただ、多くの親は程度の差はあれ、教育とは「弱みをなくしていくこと」だと考えているように感じる。

子供の弱みをなくそうとすること。
僕は、これはとても怖いことではないかと思い始めている。

photo credit: Vince Alongi via photopin cc

なぜなら、知らず知らずのうちに子供に無力感を与えることになっていそうで。
そして、同時に子供の強みを潰してしまっていそうで。

2012年1月2日月曜日

名古屋の空が広い理由

正月は実家の名古屋にいたのだが、つまらんTVばっかりで鬱々としていたので、2日の朝に近所を散歩した。そしたらえらく空が広くて青く感じられた。

(こんなエリアに住んでいるわけちゃいますよ・・・)

なんでかなーと考える必要もなく、それは高い建物が少ないからだとすぐにわかる。そういえば、子供の頃も友達がマンションに住んでいたということはほとんどなく、みな一軒家に住んでいた(あるいは長屋。共同住宅といってもせいぜい団地か)。それが、30年経った今も街並みにほとんど変化がない。
(注:名古屋市南区の話です・・・)